「季節の変わり目」っていつ?症状は?めまい、だるい、眠いなど体調不良は何月が起きやすい?夏から秋は風邪のような症状が出やすい?乱れやすい自律神経、対策はある?をタイトルにしてお伝えしたいと思います!
12月も後半に入り、本格的に寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今年は残暑が長く続き、秋をあまり感じずに、そのまま冬に突入してしまった印象があります。
いつの間にか到来していた「季節の変わり目」。
具体的に、何月が季節の変わり目なのか、決まっているものなのでしょうか?
季節の変わり目について、また、それに伴って起きる体調の不調についてまとめてみました!
季節の変わり目って、いつのこと?

いつからいつまでと明確には決まっていません。
ただ、一般的には、朝と夜で気温の差が大きい変動がある時を指すようです。
どの程度の気温の差かというと、「5度」が一つの目安になります。
5度の差は、肌で寒暖をしっかり感じとることができ、身体が体温維持のために調節機能を働かせ、エネルギーを消耗しやすいです。
気温の差が5度前後になるのは、3~4月、6~7月、9~11月といわれています。
季節の変わり目によるめまい、だるい、眠いなど体調不良は、何月が起きやすい?
特に3~4月、6~7月、9~10月が起きやすいといえます。
上であげた温度差に加え、他の要因も加わり体調不良を起こしやすいです。
季節の変わり目:3~4月

春は気圧の入れ替わりが激しいため、天気がころころと変わります。
そうすると自律神経に影響し、体調を崩しやすくなります。
また、春になると花粉症に悩む方も多いのではないでしょうか。
花粉症により免疫機能が過剰に働き、エネルギーを消耗してしまいます。
地域にもよりますが、スギ・ヒノキの花粉は2月あたりからではじめ、3,4月には多くなる傾向です。
花粉症の薬を飲む方は、副作用で眠くなることもあるかと思います。
花粉症でなくても、春のあたたかい日差しや、自律神経の乱れで眠くなることもあります。
それから、特に4月は、新学期や新生活など、生活環境がガラッと変わることがありますよね。
そういった緊張感やストレスが自律神経に影響し、体調不良を悪化させる要因になり得ます。
季節の変わり目:6~7月

梅雨は低気圧が続くため、自律神経に影響しやすいです。
頭痛、めまい、むくみ、食欲不振、身体のコリ、眠いなど、さまざまな症状が出やすくなります。
ちなみに2022年は、関東では6月6日ごろに梅雨入り、7月23日ごろに梅雨明けしました。
梅雨入りから梅雨明けまで、1か月以上かかっています。
季節の変わり目:9~10月

秋は台風の影響で低気圧がつづき、自律神経に影響します。
こちらも6~7月と同じく、頭痛、めまい、むくみ、食欲不振、身体のコリ、眠いなど、多様な症状が出ます。
2022年の台風による大きな影響は、おおよそですが9月2~23日ごろまでありました。
また「秋バテ」を起こすことがあります。
夏から秋への季節の変わり目は、風邪のような症状がでやすい?

気温の高い夏から秋への変化についていけず、「秋バテ」を起こすことがあります。
2022年度の東京の気象情報をみると、9月19日の気温が27.1度に対し、9月20日で22.3度と、一気に5度近く下がっています。
こうした温度変化に、身体がついていけないことがあります。
また、夏場は、クーラーの効いた室内と暑い屋外の温度差、連日の猛暑で体力が消耗しています。
そのまま温度の下がった秋を迎えることで、秋に夏の疲れが一気にあらわれます。
秋バテになると、だるい、疲れやすい、めまい、やる気が出ないといったさまざまな症状があらわれるようです。
咳や鼻水など、風邪のような症状が出ることもあります。
また、体力を消耗しているため、日中でも眠さを感じることがあります。
人によりますが、秋バテは大体9月下旬ごろから起きやすいようです。
半袖から長袖に変える、薄手のカーディガンなど羽織るものを用意し、身体に負担がかからないようにしましょう。
季節の変わり目によって乱れやすい自律神経、対策はある?
季節の変わり目は自律神経が乱れやすいですが、3月は特にその影響が強いです。
そもそも自律神経って?

全身に張り巡らされ、身体のさまざまな器官をコントロールする神経です。
内臓の働き、体温調節、呼吸の維持、食べ物の消化など、生命維持に必要な働きをするので、24時間働き続けています。
自律神経は、心と体を活発にする「交感神経」と、心と体を休ませる「副交感神経」の2つから成り立っています。
本来は、この2つがバランスを上手くとることで成り立っています。
自律神経の乱れって?どんな症状がでる?
交感神経・副交感神経のバランスが崩れ、どちらか一方が働き続け、もう一方が停滞している状態です。
現代では、交感神経が優位な時間が長くなることが多いようです。
自律神経は全身に張り巡らされているので、バランスが崩れると、色々な症状が出る可能性があります。
心の面では不安やイライラ、身体の面ではめまい、腹痛、頭痛、便秘や下痢、身体のコリ、食欲不振、手足のしびれなど、症状は多岐にわたります。
どうして3月は自律神経が乱れやすい?

春のはじめの3月は、天気がころころ変わりはじめ、気圧が変動するためです。
気圧とは、空気の圧力のことです。
人間はもちろん、あらゆる物は、常にこの気圧で全方位から押されています。
その圧で潰されないよう、気圧を耳の奥の内耳という場所で感じ取り、身体の内部から同じ力で押し返していますが、そのコントロールを自律神経が担っています。
例えば、天気が晴れから雨になる時、気圧は高気圧から低気圧に変化します。
その場合、身体の内部から押し返す力は、晴れの時は強く、雨の時は弱くなるよう調節されます。
ただ、そうした気圧の変動があまりに頻繁なため、スムーズにいかず、低気圧でも押し返す力が強いままになってしまうことがあります。
それに加え、花粉症で体力を消耗、新しい環境に変わることへのストレスなどで、自律神経が乱れやすいのです。
自律神経の乱れ、対策は?

現代は、様々な環境やストレスで、心と身体を活発にする交感神経が優位になっていることが多いです。
リラックスや休息をもたらす、副交感神経をうながすようにしましょう!
- 3食食べる
ご飯を食べることで、消化のために副交感神経が働きます。
バランスの良い食事を、よく噛んでゆっくり食べましょう。
- 夜はしっかり眠る
昼夜逆転や不規則な生活がつづくと、交感神経が優位な時間が長くなります。
就寝・起床時間を決め、リズムを守ることが大事です。
朝に日光を浴びて生活リズムを整えましょう。
また、寝る30分前にはスマホを見るのをやめ、深い眠りにつけるようにしましょう。
- お風呂でリラックス
38~40度の温度のお風呂に、ゆっくりつかりましょう。
就寝の90分前までに入浴を済ますと、深い眠りにつきやすくなります。
- 適度な運動
適度な運動をすると、心のバランスを整える「セロトニン」というホルモンが分泌されます。
1日30分~1時間程度、ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。
時間を取れない場合は、通勤時に大きめの歩幅で歩く、階段を使うなど、取り入れやすいところからチャレンジしましょう。
まとめ
- 季節の変わり目に定義はないが、朝と夜で気温差が5度以上ある、3~4月、6~7月、9~11月を指すことが多い
- 3~4月は天気が変わりやすい、花粉症、新しい環境へのストレスで体調をくずしやすい
- 6~7月は梅雨で低気圧の影響をうけやすい
- 9~10月は台風で低気圧の影響をうけやすい
- 夏から秋への季節の変わり目は「秋バテ」を起こしやすい
- 3月から天気が変わりやすくなるので、自律神経が乱れやすい
- 食事、睡眠、入浴、運動で、自律神経の乱れに対策を!
季節の変わり目は負担がかかりやすいため、身体はもちろん、メンタルにも影響がでることがあります。
日ごろから起床・就寝時間を決め、生活リズムを整えることが大事です。
ただ、気を付けていても、やはり体調を崩してしまうことはあります。
不調を感じたときは無理をせず、いつもより早めに寝るなど、身体をゆっくり休ませてあげましょう。
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