和歌山カレー事件の真犯人は小学生だった?林眞須美とその親族は現在どうなったのか?(2022最新)をタイトルに記事を書きます。
もう約24年前のことなので、事件について初めて聞く方もいるかもしれません。
1998年7月25日のこと。未だに真相は未解決のままになっている、「和歌山カレー事件」が起きました。
なぜ未解決のままなのか、容疑者となっている女性やその家族について見ていきたいと思います。
和歌山カレー事件とは?
事件は地域恒例の夏祭りで起こりました。
近所の主婦たちが集まって調理したカレーが振る舞われ、それを食べた67人が体調不良を訴えました。
そして子供も含む4人が亡くなったのです。
和歌山カレー事件の概要
事件の内容だけだと、食中毒や事故のようにも聞こえます。
しかし原因はカレーに混入された毒物、「ヒ素」でした。
もちろん事故で混入するようなものではありません。
捜査の結果、カレー調理を担当した1人である林眞須美容疑者(以降、林容疑者)がヒ素を混入した犯人として疑われることとなりました。
ヒ素を入れるための時間があり、林容疑者の夫が白アリ駆除の仕事をしていたため、自宅からもヒ素が見つかり、紙コップで運び出した痕跡もあるというのが大きな理由です。
林眞須美が冤罪だと言われる理由3つ
2009年の判決では、林容疑者は殺人罪のために死刑が宣告されています。
一方で家族や弁護士の訴えでは、林眞須美は冤罪である、つまり無実であると主張しています。
理由の1つ目が
・事件に使われたヒソの濃度
現場に運ばれた紙コップに付いていたヒ素と、林容疑者の自宅にあったヒ素とは濃度違いました。
カレーに入れられたヒ素と林容疑者自宅のヒ素とは、違うものである可能性が高いのです。
理由の2つ目が
・決定的な証拠がない
自宅でヒ素が見つかり、アリバイなどから林容疑者しか犯行が出来ない、と断定されましたが、林容疑者がヒ素を入れたと特定できる証拠は見つかっていません。
理由の3つ目が
・事件を起こす動機がない
どうしてカレーにヒ素を入れたのか。
被害者からしたら1番気になりもどかしく感じる部分なのですが、未だに動機は分かりません。
証拠や動機がはっきりしないままでは、林容疑者の家族にとっても、事件の犯人だとは認められないのも仕方のないことでしょう。
・林眞須美の長男の証言とは?
林容疑者の長男はずっと母親の無罪を主張してきています。
事件の後、林家にはたくさんのマスコミが押し寄せました。
林容疑者の過去の経歴や近所付き合い、マスコミへの態度などから、でっちあげによって犯人にさせられた、と証言しています。
逮捕されるきっかけは父親の暴露?
逮捕となったきっかけは、林容疑者の夫のマスコミとの会話がきっかけになりました。
実は林家はワザと怪我をしたのに事故に見立てて保険金を受け取るなど、保険金詐欺によって生計を成り立てていたのです。
仕事することもなく裕福な暮らしをしており、マスコミが騒ぎ立てたことで、世間も林容疑者への疑いの目を持つようになりました。
和歌山カレー事件の真犯人が小学生だと言われる理由
もしも、林容疑者が犯人ではないとしたら、カレー事件の真犯人は誰なのでしょうか。
冤罪を主張する人からはいくつかの説が挙げられています。
当時中学生だった次女が入れた?
実はカレー作りには林容疑者だけでなく、次女も付き添っていたということです。
次女は当時中学2年でした。
しかも「鍋の近くで白い服の女性を見た」との証言があり、事件当日、林容疑者は黒い服を着ており、次女は白い服を着ていたそうです。
そのような経緯から、次女がヒ素を入れた真犯人であるが、林容疑者はそれを知って庇っているのではないか、とも考えられています。
カレー事件の前に小学生が犬を毒殺していた?
カレー事件の前には、地域に住みついていた野良犬がある家の裏で死んでいた、ということもありました。
住民たちは毒殺だと疑っていたようですが、警察が調べたわけではなく、カレー事件と関係があるかは不明です。
犬の毒殺以外にもヒソ中毒が起こっていた?
カレー事件のあった地域では当時、他にもヒ素中毒の事件がありました。
幸い、量が少なかったので亡くなるまでには至らなかったものの、その原因は近所にすむ小学生のいたずらだったということです。
カレー事件はその小学生が「もっと大量のヒ素で試してみよう」と行ったもので、林容疑者には関係がないものの、日常的にヒ素が身近にあったために犯人として疑われました。
ただ、その小学生が特定されているわけでもなく、あくまで憶測の話です。
和歌山カレー事件で拘留された林眞須美とその家族の現在は?
林容疑者は現在も大阪拘置所に収監されています。
林容疑者には夫の他に1男3女の子供がいましたが、加害者の家族として生きることは苦難も多く、壮絶なその後についても書いていきます。
親族はメディアスクラムの被害に
当時の林容疑者の家には、たくさんのマスコミが2ヶ月以上もの長い間居座っていました。
林家の人間は玄関を開けたら写真を撮られ、道を歩けば尾行される。
窓から覗かれるのでカーテンも開けられず、ゴミを出したら袋を勝手に開けられたり…
家族にとってプライバシーはありませんでした。
林眞須美の長男は「もう逃げない。」を出版
2019年、カレー事件から21年経って、林容疑者の長男は自身の体験を綴った著書である「もう逃げない。」を出版しました。
著書の中には林容疑者の過去の事件やカレー事件が起きてからの生活、その後に付き纏う被害などが書かれています。
林容疑者の息子だというだけで児童養護施設ではイジメられ、社会に出てからは仕事がクビになり、結婚が破談になったりと、死刑囚の息子というレッテルは彼の人生において大きな足枷となりました。
林眞須美の長女と孫(次女)が自殺
2021年6月には衝撃的な事件が起きます。
林容疑者の長女には前夫との子と現夫との子の2人の娘がいました。
林容疑者の長女が当時4歳の下の娘(林容疑者の孫)と一緒に飛び降り自殺をしたのです。
関西国際空港の連絡橋から海に飛び込み、後に林容疑者の娘と孫であったことが分かり、話題になりました。
林眞須美の孫(長女)が心肺停止で死亡
自殺事件と同時に、当時16歳だった上の娘、心桜(こころ)さんも心肺停止で死亡しました。
原因は全身打撲による虐待死。
母である林容疑者の長女は救急車を呼んだそうですが、健闘も虚しく、病院で息を引き取りました。
飛び降り自殺の2時間前の出来事でした。
心桜さんには何年も前から虐待の兆候はあり、児童相談所が介入したこともありました。
自殺や虐待に繋がってしまった理由はきっと様々な問題があったのでしょう。
しかし、追い詰められ、諦める気持ちになってしまったことは、カレー事件による環境にも少なからず影響があったかと思われます。
林眞須美の長女の夫が自殺未遂
虐待死、飛び降り自殺のあった日の夜にはまた事件が起きました。
林容疑者の長女の夫、つまり虐待で亡くなった心桜さんの父親が薬物を飲んで自殺を図ったのです。
カレー事件は20年以上前に起きたにも関わらず、今もこうして心苦しいニ次被害が広がっています。
林眞須美は冤罪だったのか? 冤罪のあり方とは
林容疑者が冤罪であるかどうかは分かりません。
保険金詐欺をしていたことは認めており、日頃の言動に問題がある、との意見もありますが、カレー事件における無差別殺人についても犯人であるとは断定できないことも確かです。
冤罪は本人にとっても家族にとっても辛く、真犯人は罪を償わないままで、被害者にとっても納得のできる結果にはなりません。
まとめ
和歌山カレー事件の真犯人は小学生だった?林眞須美とその親族は現在どうなったのか?(2022最新)をテーマに記事を書きました。
年月とともに確固たる証拠を見つけることは難しくなります。
私達にできることは事件が風化しないために、この事件について語り継ぎ、結末を追い続けることなのではないでしょうか。