帯状疱疹ってなぜなるの?水疱瘡との違いはなに?帯状疱疹は癌の前触れって本当?バナナを食べると悪化する?治療法はあるの?人から感染する?などなど徹底解説!をタイトルにお伝えします。
最近、帯状疱疹が流行しているのを知っていますか?
聞いたことはあるけれど、そもそも帯状疱疹っていったいなに?ウイルスなの?うつるの?と思っているそこのアナタ。
この記事を読んで、帯状疱疹についてしっかり理解していきましょう!
帯状疱疹ってなぜなるの?水疱瘡との違いはなに?
水疱瘡と帯状疱疹は水帯状疱疹ウイルスという同じウイルスによって感染します。
免疫のない乳幼児がこのウイルスに初めて感染したときは水疱瘡(みずぼうそう)と呼びます。
水痘(すいとう)とも呼ばれていますね。
乳児が母親からもらう移行抗体は通常10ヶ月くらいまで保たれると言われていますが、水痘の抗体は早く消えてしまうことも多く2~3ヶ月で水痘にかかるケースもあるようです。
水疱瘡の潜伏期間は約2週間で、感染するのは9歳以下の子供がほとんどですが、特に1~5歳の頃に多い病気です。
水疱瘡が治ったあと、ウイルスは脊髄神経節に潜伏し続け、成人になってからストレスなどで免疫が下がったときに再び活動を始めると皮膚の片側に帯状の症状が現れます。
これを帯状疱疹といいます。
帯状疱疹はどんな症状なの?
まず、頭痛や腰痛、皮膚がピリピリするような感覚や肋間神経痛が生じ、2~3日後に胸部や顔面など皮膚知覚神経節にそって帯状に発疹が現れます。
その後、小さい水泡になり、2週間前後でかさぶたになって治っていきます。
痛みを伴う症状のため、重症化した場合はとくに寝込んでしまうほど辛い症状だと言われています。
帯状疱疹は癌の前触れって本当?
結論からいうと、帯状疱疹は癌の前触れとは言い切ることはできません。
ただし、帯状疱疹は前述のとおり、免疫が下がったときに再活性化して症状に出てくるので、
なんらかの癌によって免疫力が低下している場合には帯状疱疹になるリスクも増大してしまいます。
そのため、癌の初期に免疫力が下がっていると帯状疱疹になることもあるので、帯状疱疹が癌の前触れだと言われるようになってしまったようですね。
帯状疱疹になったらしてはいけないことはある?
ここではしてはいけないことを3つご紹介します。
放置しないこと
治療を後回しにすることで、『帯状疱疹後神経痛』に悩まされることがあります。
忙しいからと治療を後回しにせず、速やかに医療機関を受診しましょう。
水ぶくれを破らないこと
水ぶくれを破ってしまうと、そこから細菌感染してしまう可能性があります。
患部は触らず、清潔に保つようにしましょう。
患部は冷やさないこと
帯状疱疹は熱をもってピリピリするので、冷やしたくなるかもしれませんが、冷やしてはいけません。
冷やすことによって血管が収縮し、血流が悪くなることで痛みの物質が発生し、痛みが増強されます。
患部は冷やさず、適度に温めるようにしましょう。
帯状疱疹の治療薬はあるの?
抗ウイルス薬を服用することが可能です。
症状が出てから72時間以内に治療を開始することが重要となりますので、上記のような症状や発疹が現れたら、我慢せずに皮膚科にいくことが大切です。
バナナを食べると悪化する?
結論からいうと、バナナを食べても悪化することはありません。
しかし、前述のとおり、帯状疱疹は身体を温めることが大切です。
バナナは身体を冷やす作用があるので気になるようであれば控えても良いですが、食べても問題はありません。
水帯状疱疹ウイルスは人から人に感染するの?
水帯状疱疹ウイルスは感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染のどれでも感染してしまいます。
おもに、接触感染で感染することが多いと言われており、小学校の低学年のクラスや老人ホームなどで集団感染することもあります。
水痘水帯状疱疹ウイルスに感染したらリスクはある?
一般的に、大人になるまで水疱瘡に感染したことがなく、ワクチンなどでも抗体を獲得しておらず成人になってから水疱瘡として発症した場合には重症化しやすいと言われています。
とくに妊婦さんの水疱瘡は重症化することがあるので注意が必要です。
予防や対策はできる?
発症者と接触しないことが1番の予防ですが、家族が感染してしまったら接触しないわけにはいきませんね。
同居の家族が感染してしまった場合には、感染した家族が触れたものに直接触れないよう注意し、同じタオルの使用や同じ湯せんに浸かることは控えるようにしましょう。
また現在ではワクチンも開発されています。
平成26年からは幼児に対して、水痘ワクチンが定期接種として組み込まれています。
成人向けのワクチンとしては、「シングリックス」と「弱毒生水痘ワクチン」の2種類のワクチンがありますが、どちらも、50歳以上を対象とされています。
費用はかかりますが、重症化リスクを減らしたい方は医療機関で相談してみましょう!