【ノーマライゼーションとは?】簡単に取り組みの具体例や歴史、定義、提唱者、8つの原理等まとめ!

【ノーマライゼーション】という言葉を聞いた事がありますか?

徐々に認知する方が増えており、身近に福祉関連の言葉として定着しつつあります。

英語での【normalization】は”正常化・標準化・常態化”という意味を持ち、”特異と以前は思われていた事が、当たり前として受け入れられてる状態になっている事”という意味が含まれています。

これらは【障害のある方を変える】という意味ではなく〖周りがまず変わる〗という、ノーマルの方達と共に障害のある方がありのままに暮らすことが出来るという視点を持っています。

今回はノーマライゼーションの取り組みや定義・原理などを解説していきたいと思います。

目次

ノーマライゼーションとは?簡単に説明!

簡単に説明すると「ノーマルの方達と障害のある方達が今の社会で同じように暮らしていけるように」という考えです。

障害のある方の福祉活動は従来ですと、保護・隔離をする観点から障害のある方に対しそのように対応がされていました。

それはノーマライゼーションの考えと異なっており、現在ではノーマライゼーションの理念が大事にされています。


ノーマライゼーションの例は?

皆さんの身近なところに浸透してきています。

・階段の横にスロープを付け、身体が不自由な方(車椅子等)でも使えるように

・視覚が不自由な方でも音声案内で困らないように

・障害者雇用促進法、高齢者雇用促進

・蛇口にセンサーを付け、手をかざすだけで手が洗えるように  etc…


ノーマライゼーション 8 つの原理とは?

障害のある方がノーマルの方と同じような暮らしを送るのに必要な環境と生活リズムについて8つの原理を定理しました。

8つの原理をアメリカにも広め、世界中にこの考えが広まりました。

①一日のノーマルなリズム/例:朝起き、学校に行く

②一週間のノーマルなリズム/例:お休みを好きに過ごす

③一年間のノーマルなリズム/例:一年のお休みを好きに過ごす

④ライフサイクルにてノーマルな発達体験/例:年齢に合った経験と暮らしを送る

⑤ノーマル的な個人の尊厳・自己の決定する権/例:自らのことを自らで決める

⑥ノーマルセクシャリティ・結婚の保障/例:恋愛し結婚、家庭を築く

⑦ノーマルな経済水準を得る権利/例:お仕事をして収入を得ることができる

⑧地域におけるノーマルな環境の水準/例:一般の方が使う施設・サービスを使える


ノーマライゼーションの定義とは

厚生労働省が出している定義を紹介いたします。

「社会的支援が必要な方(障害のある方達)を障害のない方にすることではなく、その障害をみんなで受け入れ、障害のある方達にノーマルな生活の条件を提供すること。ノーマライゼーションは”人権”そのものである。」と定義されています。


ノーマライゼーションの提唱者とは

normalizationの理念発祥の地はデンマークです。

1950年代、第二次世界大戦終了後のこと、知的障害のある方達の施設にて彼ら障害のある方々が非人道的な扱いを受けていて、それを知った親達がこの状況をどうにかしたい!改善しよう!という、運動が始まりました。

そこでニルス・エリク・バンク‐ミケルセンという一人の行政官(知的障害者施設担当)が提唱しました。

【1959年法】と呼ばれている法律あり【normalization】の言葉を盛り込み、それがきっかけとなりました。

ノーマライゼーションの歴史

日本での歴史は1970年代からはじまります。

【国際障害者年】制定がきっかけとなり、広く知ってもらえるようになりました。

この制定は日本社会の福祉政策を後押しすることになり、”障害者プラン・normalization7カ月閃絡”や”障害のある方達の住みよい街作り推進事業”が発表され、現在では身近なものになってきています。


ノーマライゼーションと看護の関連性

normalizationの理解が看護師国家試験では必須になっています。

医療現場においてnormalizationはとても大事な考えと位置付けられており、国家試験出題基準にも関する部分が盛り込まれています。

社会保障・人権擁護・高齢者の生活の保障といった場面において、理解が必要となっているようです。


ノーマライゼーションレポートとは何?

normalizationは介護においても重要視されており、介護職員初任者のレポート課題で出題されることが多いです。

特に、介護保険法の目的から「本人の自己決定の尊重、高齢者自身の尊厳を保持」といった表記があり、最近では少人数定員の介護施設が増えてきています。

ノーマライゼーションの取り組みとは?


具現化するものとして《バリアフリー》《ユニバーサルデザイン》というものが挙げられます。

これらの取り組みはどちらもありのまま障害のある方が暮らせるように社会が変わっていこうという発想があります。

バリアフリー…日常生活を送るうえで高齢・障害のある方(社会的弱者)が障害になるものを取り除いていくという取り組み。

ユニバーサルデザイン…誰にでも優しい環境・製品をはじめからデザインすること。


ノーマライゼーションの取り組みの具体例

国、企業などがそれぞれ取り組んでいます。

・障害者雇用促進法…障害のある方に就労機会、雇用の安定を与える法律

・スロープ付き歩道橋

・音声認識で文字入力等を可能に

・ピクトグラム、目印で表示

・街中等の段差を無くす

いかがでしたか

・normalizationは”高齢、障害者の方達もノーマルな方達と同じように暮らせるように”という考え

・身近なところにnormalizationはある

・ニルス・エリク・バンク‐ミケルセンがnormalizationの生みの父

・第二次世界大戦終了後、デンマークで制定された法律に盛り込まれていた

・現代社会でも重要視されている理念

《誰もが当たり前に幸せな暮らしができる社会》を問題を抱えながらも築いていくという視点を養っていきましょう。

まずは自らがその立場であったらと考えるとこから始まると思います。

それがnormalizationというものでは、ないでしょうか。

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