親であれば「子供に頭が良くなって欲しいな」と思ったことはきっと一度はあるはず。
実は、地頭の良さは日頃の行いで鍛えることができるのです!
そこで今回は地頭の良い子の特徴や、地頭を良くするために親ができることについてお伝えします。
地頭がいいとは?
頭が良く勉強はできても、人と接することは苦手な子もいます。
与えられたプリントは難なくこなすけれど、自分で何をやったら良いかは分からない子もいます。
地頭が良いとは、ただ勉強ができるだけではなく、意欲やコミュニケーション力、想像力などの目に見えにくい力が優れていること、つまりIQなどでは測れない部分で能力が高いということです。
地頭がいい子の特徴7選
では地頭が良い子にはどのような特徴があるのでしょうか?
・協調性、周りと協力できる
独りよがりで自分の意見ばかりを押し付けるタイプの子は地頭が良いとは言えません。
周りと協力しながら何かを成し遂げたり、困ったときは相談し合ったり、協調性はポイントの1つです。
・創造性、自由に発想できる
自分で考え、自由に発想して生み出す力はロボットなどには真似できない能力です。
想像力を膨らませるためにも、ごっこ遊びや絵本の読み聞かせなどをして遊んでみるのも良いですね。
・意欲的、主体的に学ぶ
自分から学ぼうという気持ちも大切です。
好きこそものの上手なれ、ということわざがあるように、自分から学ぶ意欲のある子は教えられなくても伸びていきます。
言われたことだけしかできない子は要注意ですよ。
・忍耐力がある
地頭の良い子は好きなことにはとことん熱中する一方で、嫌なことでも逃げずに取り組む忍耐力があります。
時には我慢をする経験も必要です。
・粘り強い、諦めない
勝負事で負けるとすぐに嫌になって止めてしまう子もいます。
失敗しても諦めず、粘り強く挑戦していく子は、成功したときの喜びも大きいでしょう。
将棋の藤井聡太さんも、小さい頃から負けず嫌いなことで有名です。
・計画的に進められる
自分で計画を立てられるように、最初は大人と一緒に計画を立ててみましょう。
定期的なフォローも忘れずに。
もっと小さな子でしたら、パズルや折り紙で遊ぶのも順序立てて考える力を育みます。
・自分や他人の感情を理解してコントロールできる
一時的な感情に流されない。
イライラした時にはいきなり爆発させるのではなく、一呼吸置いて自分で落ち着つくこと。
また相手がどう思うかを考えた言動がとれるなど、感情を
コントロールする力があります。
地頭がいい子の家の共通点とは
次に地頭が良い子の家で行っていること、家庭の共通点を見てみましょう!
・習い事より自由な時間が多い
最近の子供は毎日習い事に追われ、自由に遊べる日がないことも。
決められた習い事はいつものルーティンになりがちですが、自由な時間は遊びで発想力を鍛える有意義な時間になります。
・毎日子供と話す時間をとっている
例えば「1日のうちの1食は、必ず家族揃ってご飯を食べる」とか、「お風呂には一緒に入る」など、その日の出来事を聞く時間を決めています。
忙しい時は5分程度の短い時間でも良いので、毎日顔を見ながら話を聞く時間をとりましょう。
・部屋が片付きすぎていない
モデルルームのようにキレイな家には憧れますね。
しかし、洗練されすぎた部屋は子供の興味の対象を奪ってしまっているかもしれません。
地頭の良い子の家には知育玩具やポスターなどが目に付きやすい場所にあるものです。
勉強をする机周りに関しては、いつでも取り掛かりやすいようにスッキリさせておきましょう。
・親も地頭がいい子の特徴を持っている
子は親の鏡、子を見れば親が分かる、と言われているように、地頭が良い子の親も地頭の良い特徴を持っていることが多いです。
自分の子だから地頭が悪くても仕方ない、と諦めてしまうのももったいない!
子供と一緒に地頭を鍛える方法を実践してみませんか。
地頭がいいと勉強ができない!?
勉強が得意でテストの点数がいつも良い、学力の高い子。
そのような子が地頭が良いかと言えば、そうとも限りません。
反対に地頭の良い子は勉強ができないのか?
答えはNoです。
理由は、どちらも地頭の良さは学力などの数値とは異なるものだからです。
もし、地頭が良いと言われている子が勉強が苦手だったとしても、気にしすぎることはありません。
勉強ができなくても、周りと協力しながら自分で創造する力を発揮して、満足のいく人生を切り開いていけるからです。
子供の地頭を鍛えるために親ができること12選
子供の地頭を良くしたいと思ったら、親には何ができるでしょうか。
子供に接するときに心がけるべきことを12点お伝えします。
・五感を刺激する体験
五感とは視覚、匂い、音、感触、味のことです。
何もキャンプに行ったり大げさなイベントでなくても大丈夫。
公園遊びや普段の生活の中で意識的に取り入れましょう。
・やりたいことをとことんやらせる
やりたいことを満足するまでできた経験は達成感に繋がります。
遊びでも集中しているときは遮らないようにしましょう。
・子供に選ばせる、決めさせる
今日着る服、レストランで食べるメニュー、休みの日にどこへ行くか、全て親が決めてしまっていませんか?
自分のことは自分で選んで決めさせること。
もし突拍子もない答えが心配であれば、いくつか選択肢を出して選んでもらいましょう。
・種を蒔いて時を待つ
子供が興味を持つように、様々な本を用意したりオススメのイベントなどに誘ってみることは大切です。
しかし実際に興味を持って取り組むかは別問題。
いつ、何がきっかけになるかは分からないので、待ちましょう。
・自分を大切に思う気持ちを育む
自己肯定感の高い子は失敗にもめげす挑戦することができます。
自分ならできる、自分は大切な存在なのだ、と自信になる声がけをしましょう。
・自分の感情について考える習慣をつける
嬉しいとき、悔しいとき、嫌なときなど自分を感情を相手に言葉で伝えるのは意外と難しいですね。
その日の出来事を話しながら、「それはどんな気持ちだった?」と言葉で感情を表す練習をすると良いですよ。
・他人の感情について考える習慣をつける
空気が読める子はその場にいる他人の気持ちを考えた行動ができます。
絵本を読んで「なんでこんなことしたのかな?」など自分以外の誰かの気持ちも考えてみましょう。
・したいことを我慢できた時に褒める
忍耐力を育てるのにも練習が必要です。
したいことを主張するのは良いことですが、いつでも主張が通るとは限りません。
出来ない時は理由を伝え、我慢できたときにはたくさん褒めてあげて下さい。
・目標を達成させる
目標を達成する経験は、自信や自己肯定感になっていきます。
スモールステップでOK。少し頑張れば達成できる目標を立てるのがコツです。
・ポジティブな表現に切り替える
もし子供が「自分は消極的な性格だ」と気にしていたら、「それは相手の気持ちを考えることができて優しいってことね」と長所に置き換えてあげましょう。
できなくて落ち込んでいるときは「次は成功するかもしれない」とポジティブな考え方ができるようになっていきます。
・生き物や植物を一緒に育てて命について考える
何かを育てるために毎日世話をし、成長した喜びを一緒に共有できると良いですね。
もし生き物が死んでしまったり植物を枯らしてしまった時の悲しさも、命の大切さを感じる貴重な機会になります。
・言葉やスキンシップなどで子供への愛情を伝える
どんなに大切に思う気持ちを持っていても、言葉や態度で表わさなければ伝わりません。
子育てではつい感情的に怒ってしまう時も多いものですが、親からの愛情をいつも感じられることで、子供は安心してのびのびと成長します。
地頭を鍛えるため親が注意すること5つ
子供の地頭を鍛えたいと思ったら注意しないといけないこともあります。
・テレビやタブレットに頼りすぎない
一概に悪いものとは言えませんが、見せ過ぎは禁物。
一方的な情報になりがちなので、テレビやタブレットは感想を言い合うなどのコミュニケーションの手段に使うと良いですよ。
・兄弟や友達と比べない
人は比べられると嫌な気持ちになりヤル気もなくなってしまうもの。「〇〇くんはできているのに」といった言葉は禁句です。
行き過ぎた期待は子供の家族で多くの時間を過ごすリビングは、子供と一緒に地頭を鍛える大切な場所。
・質問されてもすぐには教えない
子供から何か質問されたら地頭を鍛えるチャンス!
すぐに答えを教えるのではなく、図鑑や辞書で調べてみたり、一緒に答えを考えられると良いですね。
・焦らない、押し付けない
地頭は一朝一夕に良くなるものではありません。
良くするための習慣を続けていたら、いつの間にか身に付いているな、と感じられるようなものです。
また親が提案したやり方で子供がやらない時もあるかもしれません。
それはそれで自主性に任せましょう。押し付けてはいけません。
・親も自分自身を大切にする
子供ばかりを優先して親の自由がなくなっては本末転倒です。
親の気持ちが安定していることで、子供も安心して毎日を過ごせます。
親も楽しく笑っていることが大事。
自分自身を大切に、親がやりたいことをやっていたら、きっと子供も興味を持って一緒に楽しめますよ。
まとめ
子供が産まれてすぐの頃は「ただ元気に育ってくれればそれで良い」と思っていたのに・・・成長とともにだんだん欲張りになってきます。
これからの時代、子供に幸せな人生を歩んで欲しいなら、周囲の人と一緒に問題を解決して困難を乗り越えていく力は必要です。
そのためにも今できることから実践し、楽しく地頭を鍛えてみて下さいね。