体を鍛える人が増えていますが、顔も鍛えよう!と思いつく人は、まだ少ないかもしれません。
しかし、マスク生活が日常的になって、「マスク老け」「マスク荒れ」などがメディアで取り上げられているのを目にする機会も多くなり、「表情筋」のケアやエクササイズに注目度が集まっています。
そんな中、「表情筋は鍛えないほうがいい」という情報も目にするので、いったいどっちがいいんだろうと気になるところですよね?
それでは、表情筋を鍛えることについて、調査していきたいと思います!
表情筋は鍛えないほうがいいの?
表情筋が衰える原因・衰えるとどうなる?
まず最初に、表情筋の衰えについて見ていきましょう。表情筋が衰える原因は…
・加齢
・無表情
・姿勢の悪さ
マスクで顔を抑えることや会話・外出の制限の影響から、気がつくと無表情でいる時間も増えてしまい、表情筋の衰えを早めてしまっているそうです。
衰えることで、表情が乏しくなる、しわやたるみが増える、滑舌が悪くなるなどの現象が起こってしまいます。
表情筋は、生活場面では30%しか動いておらず、残り70%は意識的に動かさないと働いていない状況にあるそうです。
マスク生活が長引いて、表情筋の働きがさらに低下してしまっていることになるので、「表情筋」のケアやトレーニングをして、意識的に動かす必要があるんですね!
表情筋を鍛えるメリット
では、表情筋を鍛えると、どのような効果が期待できるのか見てみましょう。
メリット
◆表情が豊かになる
◆しわやたるみの改善
◆メンタルヘルスに良い影響
◆滑舌がよくなる
表情筋を鍛えることで、魅力が増して、年相応の美しさを保ちながら、いつまでも元気でイキイキした生活を叶えることができるので、表情筋は鍛えた方が良いと言えるのではないでしょうか!
表情筋を鍛え過ぎるデメリット
表情筋を鍛えることは、良い効果がいっぱいあるので、ついつい頑張って鍛えたくなっちゃいますよね。でも、鍛え過ぎると逆に良くないこともあるので、注意が必要です!!
デメリット
◆ほうれい線やシワが定着してしまう。
ほうれい線やシワは、よく動かす場所にできやすいのが特徴。
過度に動かすことで、皮膚が伸び縮みを繰り返し負荷が蓄積し、ダメージを受けた皮膚は、ほうれい線やシワが進行・定着してしまう原因になります。
◆たるみやゆがみにつながることも。
筋肉が衰えることで、たるみにつながってしまいますが、表情筋の場合は、動かし過ぎることで、逆に皮膚に負担がかかり、たるみを悪化させてしまう可能性が出てしまうそうです。
「表情筋は鍛えないほうがいい」との情報は、デメリットを理解して、適切なトレーニングをすることが大切になるからのようですね!
おすすめの表情筋トレーニング
表情筋とその働き
表情筋は、30種類以上の筋肉がありますが、特に鍛えたい代表的な筋肉がこちらです。
①眼輪筋(がんりんきん):
目の周りをおおう筋肉。まぶたを開閉させる働きをしていて、衰えると目尻のシワ、上まぶたのたるみにつながります。その他にも、ドライアイの可能性も出てきてしまいます。
②雛眉筋(しゅうびきん):
眉間にシワをよせる働きがあります。
③頬筋(きょうきん):
口角を外に引き上げる筋肉です。ここが衰えると、口角が下がった表情になります。頬がたるんで、シワが目立つようになります。
④大頬骨筋(だいきょうこつきん):
口角を上方・外側に引き上げる筋肉です。
⑤小頬骨筋(しょうきょうこつきん):
上唇の周辺にあり、上唇をこめかみ方向へ引き上げ、頬をリフトアップさせる筋肉です。
⑥前頭筋(ぜんとうきん):
眉毛を上げたり、額にシワを寄せる働きがあります。衰えると額に横ジワができてしまう。怒っているような表情にも見えてしまいます。
⑦口輪筋(こうりんきん):
口の周りを囲む筋肉で、口を尖らせたり、閉じたりする働きがあります。ここが衰えると、口元にシワ・たるみができてしまいます。また、口を閉じることができなくなり、歯周病や虫歯、口臭の原因になってしまいます。
表情筋のどこを鍛えるといいの?
シワやたるみができやすい場所と、関連する筋肉を見てみましょう!
眉間のシワ | 雛眉筋 |
目尻のシワ | 眼輪筋 |
ひたいの横ジワ | 前頭筋 |
頬、口周りのシワ・たるみ | 口輪筋、頬筋、大頬骨筋、小頬骨筋 |
表情筋を正しく鍛えるポイント
◆姿勢を整える
表情筋を鍛えるときに「正しい姿勢」を取ることが、とても重要なポイントになります。姿勢が崩れていると、しっかり筋肉を動かせなくなってしまうためです。
<基本姿勢>
①座面に左右のお尻の骨が当たるのを確認して、骨盤を起こす。腰が反り過ぎないよう注意する。
②頭を吊り上げられるように、背筋を伸ばします。
③顎を軽く引きます。
◆マッサージも組み合わせる
筋肉のコリを先にほぐすことで、効率的に筋肉を動かすことができます。
◆バランスよく行う
硬いところ、緩んでいるところ、動かしている場所など、鏡や手で触れながら左右差は確認も大切。
そして、長時間やるのではなく短時間で休息も入れるなど、毎日少しずつ継続する方が効果的になるそうです。
表情筋のトレーニング3選
1.目元の表情筋の鍛え方
目の周りにある眼輪筋を鍛えることで、目元のむくみの解消や目元のシワとおでこのシワの改善が期待できます。さらに、ドライアイの改善にも効果的とのこと。
①両手をピースサインにして、左右の目尻と目頭に指をそれぞれ当てます。
②軽く力をいれて持ち上げ、目線を上に向ける。
③②のまま、3秒間キープする。
④そのまま、下まぶたを上に持ち上げるようにして、目を細めます。
これを、10回×1セット。1日3セット行います。
2.あいうえお体操
表情筋の鍛え方で、よく紹介されている体操です。顔全体の表情筋を動かすのに効果的だそうです。
①口を大きく開けて「あ」と発音します。
②口を横に引き伸ばして「い」と発音します。
③口をすぼめて、突き出すようにして「う」と発音します。
④笑顔であごを引いて「え」と発音します。
⑤鼻の下を伸ばし、口を丸く開けて「お」と発音します。
それぞれ3秒ほど同じ表情をキープします。これを3セット繰り返します。ポイントとして、額や眉、頬、口を大きく動かしましょう。
3.にぱにぱ体操
テレビでも取り上げられた体操です!大頬骨筋と小頬骨筋を同時に刺激することができ、ほほのたるみ改善に効果がある体操です。
①口を閉めて、口角を軽く上げます。
②口角を上げて、「にっ」と笑います。
(このとき大きく頬が上がっているか意識。頬の上に指を置いて、動いている場所が大頬骨筋です)
③筋肉が動いているのを確認しながら、「にっ」の状態を5秒間キープします。
④「ぱっ」と力を抜いて、口を閉じます。
これを、1日10回繰り返します。
おすすめの表情筋を鍛えるグッズ
◆フェイシャルフィットネス PAO ( パオ ) /14,080円(税込)
口に加えて30秒。1日2回で表情筋を効率的にエクササイズできる。たるみ・シワ・ほうれい線を改善してくれる効果があるそうです。
表情筋エクササイズグッズランキングの上位の商品なので、効果はかなり期待できそうですね。
◆スリム マウス ピースウルトラストロング/935円(税込)
バネ入りのマウスピースを口に挟み、伸び縮みさせる運動で顔のフェイスラインを整えることが出来るそうです。1000円以内で購入できる、お手頃の商品です。
身近な道具でエクササイズ
◆割り箸エクササイズ
口輪筋を鍛えることができ、口周りをスッキリさせます。口角も上がるので、口元のたるみの改善に効くそうです。
①割り箸を横にして、糸きり歯で軽くくわえます。
②5秒かけて、ゆっくり左右の口角を引き上げて、20秒間キープします。
③5秒かけてゆっくり、口角を戻します。
④10秒休憩
①~④を3セット行います。
◆歯ブラシエクササイズ
頬筋を鍛えることができ、口角を上げたい、ほうれい線の予防に効果的です。
①歯ブラシを横にしてくわえます。
②歯ブラシくわえたまま、ゆっくり息を吸います。8秒ほどゆっくり呼吸を繰り返します。
③次に、頬をすぼめたまま8秒間キープします。
④歯ブラシの背中を、頬の内側に当たるようにし、ほうれい線が気になる部分を内側から外に伸ばすようにして伸ばします。強く押しすぎないように注意!
ここまでの動作を、左右の頬で5セットずつ行います。
まとめ
「表情筋」は鍛えないほうがいいの?について、表情筋を鍛えるメリット・デメリットを調査しながら、みていきました。鍛えたほうがメリットは多いけれど、やり過ぎる事で逆効果になってしまうため、正しい方法で行う必要があることが分かりました。エクササイズは簡単にできるものなので、スキマ時間に取り入れてみてはいかがでしょうか?「表情筋」を鍛えて、魅力も健康も手に入れましょう!